ビジネススーツは、華やかさよりも“節度ある存在感”が求められる装いです。
今回ご紹介するのは、ロロ・ピアーナ Super130’s を用いたチャコールストライプの一着。
京都の街に流れる少し冷たい空気のように、控えめでありながら確かな上質さを感じさせる素材です。
ヴィンテージエルメスの柔らかな光沢のプリントタイ、ロンドンストライプシャツ、そして深いブラウンのセミブローグ。
クラシックなアイテムを軸に据えつつ、現代のビジネスシーンにも自然と馴染む調和を図りました。
装いは、声を荒げることなく、その人の姿勢や仕事への向き合い方を語り始めます。
■ シャツに宿るクラシックの遊び心
ジャケットを開くと、ブルー×ホワイトのストライプシャツが柔らかく現れます。
堅苦しくなりすぎず、かといって軽くなりすぎない絶妙なバランス。
選んだヴィンテージエルメスのプリントタイは、シャツとの相性が抜群で、クラシックな柄ながら軽快なリズムがあり、胸元に温度を添えてくれます。
フロントボタンを開ければ、柄と色のコントラストが自然な立体感を生み、
さりげなくも印象に残るアクセントとして働きます。
“控えめな華”というテーマにそっと寄り添う選択です。
靴だけでなく、ネクタイも、状態の良いプロダクトを買い付けるように心がけております。
■ この生地が選ばれる理由
ロロ・ピアーナ Super130’s の魅力は、軽やかさとしなやかさ、
そして控えめでありながら確かな深みを持つ点にあります。
冬でも重くならない
長時間着ても疲れにくい
ストライプが誇張せず、誠実な印象を醸す
落ち着きの中に、素材ならではの“奥行き”がある
日々のビジネスを支える頼もしい相棒として、非常にバランスの良い生地と言えます。
“きちんと見える”のに肩が凝らない、この絶妙さはまさにロロ・ピアーナの真骨頂です。
■ 冬の装いを整える、小物たちの静かな存在感
今回のコーディネートを完成させているのは、足元の深いブラウンのセミブローグ。
黒では出ない柔らかさがあり、チャコールとの組み合わせは実に巧妙です。
合わせたソックスは黄土色寄りのニュアンスカラー。
スーツと靴の色調に橋をかける役目を持ちつつ、
小物の存在が全体の空気をほんの少し温めてくれます。
色・質感・光沢が無理なく連なり、
冬の重たさではなく“落ち着いた温もり”を感じさせる仕上がりです。
■ 最後に
京都の空気は、さわがしさを削ぎ落とし、本質だけをそっと残してくれます。
Waltz の装いも同じように、華美ではなく、しかし確かな品格をまとって日々を支える存在でありたい。
そんな想いを胸に、一着ずつ丁寧にお仕立てしています。
季節のうつろいとともに、装いもまた少しずつ整えていく——
その過程を楽しんでいただければ、これほど嬉しいことはありません。
本日もご覧いただき、誠にありがとうございました。
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