
【劇的ビフォーアフター】眠っていたベージュの靴が、深海の色「ブルー・ペトロール」に生まれ変わるまで
お気に入りの靴でも、時が経つにつれて「シミが目立ってきた」「今の気分と色が合わない」と、靴箱の隅に追いやられてしまうことはありませんか?
今回は、そんな一足に「染め替え」という魔法をかけて、新たな命を吹き込んだ制作ドキュメントをお届けします。
1. はじまり:愛着と経年変化の葛藤
最初にお預かりした状態がこちら。
明るいベージュのレザーシューズですが、表面には全体的にポツポツとしたシミが浮き出てしまっています。
「形は好き。履き心地もいい。でも、このままでは外に履いていけない…」
そんなオーナー様の想いを受け、今回は全く新しい色へと塗り替えるカスタムを決行しました。

2. 下地作りとカラー選定
まずは靴紐を外し、表面の汚れや古いワックスを丁寧に落とします。 今回選んだカラーは、フランス語で「石油」を意味する「BLEU PETROLE(ペトロール・ブルー)」。
ただの紺色ではない、緑がかった深みのある青。都会的でミステリアスな、大人のための色合いです。

3. 染色の工程:深みを重ねる
一度に濃く塗るのではなく、革の表情を活かしながら何度も色を重ねていきます。 最初は青みが強く出ますが、乾かしながら塗り重ねることで、徐々に「ペトロール(石油)」らしい重厚感が生まれます。
初期段階: まだ明るい青みが残る状態
中期段階: 左右の色の入り方を調整し、均一に整えていきます

4. 仕上げ:革を育てる「補色と保湿」
色が定着したら、最後は丁寧にクリームを入れ込み、革に潤いと光沢を戻す仕上げの工程です。
今回はあえてギラギラとした鏡面磨きにはせず、革本来の柔らかな質感を活かしたナチュラルな艶に仕上げました。これにより、ペトロール・ブルーの絶妙な色の濃淡(パティーヌ)がより引き立ち、奥行きのある表情が生まれます。

5. 核心:素材に深く浸透する「色」の力
染色の工程もいよいよ佳境に入ります。こちらは靴紐を外し、タン(ベロ)の裏側まで丁寧に色を入れ込んだ直後の状態です。
一見するとただの濃紺に見えるかもしれませんが、よくご覧ください。ベースにあったベージュと、幾層にも塗り重ねたペトロール・ブルーが重なり合い、単色塗りでは決して出せない「色の奥行き」が生まれています。
紐を通す前のこの「ありのまま」の姿は、革が新しい色を自分のものとして受け入れ、まさに「生まれ変わった瞬間」。ここから仕上げの磨きをかけることで、この深い色がさらに鮮やかに、そして艶やかに輝き始めます。

6. 伝統と革新の融合:アズーロ・エ・マローネ
染め替え作業が完了し、最後に元のブラウンの靴紐を通した姿がこちらです。
明るいベージュだった頃には想像もつかなかった、重厚感あふれる一足に仕上がりました。 注目していただきたいのは、この絶妙なカラーバランス。イタリア語で「アズーロ(青) ・エ・マローネ(栗色・茶)」と呼ばれるこの組み合わせは、古くから愛される「最もエレガントな配色」の一つです。
ネイビーよりも一歩踏み込んだペトロール・ブルーに、温かみのあるブラウンが差し色となることで、モダンでありながらも、落ち着いた大人の品格を漂わせます。 シミに悩まされていた靴が、今や街中で視線を集める主役級の存在感を取り戻しました。
シミに悩み、一度は現役を退きかけた靴が、鏡のような光沢を放ち、再び主役へと返り咲きました。これが、サロンドワルツが提供する「靴への敬意」の形です。
続報を、どうぞ楽しみにお待ちください。
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