⸻
木型名 :御池 Last 604-002
モデル :ホールカット
レザー :ブラック
製法 :グッドイヤーウェルト製法
90年代、アルフレッドサージェントやポールセンスコーンといった英国ファクトリーが生み出す靴には、華美さよりも静かな気品が宿っていました。クラシコ・イタリアというキーワードが広がり始めた当時、英国的な落ち着きをまとったシューズを、憧れを込めてイタリアのジェントルマンたちが履いていた姿を思い浮かべます。
この「御池 – Last 604」は、そんな時代の空気感を今に伝える木型です。裾幅20cm前後のクラシックなスラックスや、やや着丈を長めに仕立てたジャケットと好相性。シンプルながらも、装い全体に落ち着きと端正なバランスをもたらします。
MEN’S EXを夢中で読み漁り、カルーゾ(マコ社)のサルトリア・パルマの世界に胸を躍らせた日々。あの頃の情景は、今なお着こなしのヒントを与えてくれます。奇をてらったブランド志向ではなく、より貴賓と落ち着きを備えたプロダクトを通して、普遍のスタイルがもたらす安心感を、お楽しみいただければと思います。Salon de Waltzでは、そうした「おとなしいけれど確かな」靴やジャケット・スーツを軸に、全体のスタイリングをご提案いたします。
プロダクトそのものの紹介に留まらず、お客様が袖を通した瞬間から日常に溶け込み、心地よい自信を与える――そんなトータルの体験をお届けできればと思っています。
※落合正勝さんの男の服装術 こちらの書籍ですが、着こなしのご参考して頂けましたら幸いです。
