
■ 黒に、色があるとしたら
「黒」と聞いて、何を思い浮かべるでしょうか。
格式、威厳、沈黙、そして誠実さ。
それらを纏うために選ばれるのが、スーツとしての“黒”です。
しかし、ただの黒ではなく、深淵を湛える黒が存在するとしたら。
それが、ゼニア「TROFEO(トロフェオ)」のブラックです。

上質の極みとも言える服地。
しっとりと滑らかな手触り。
微細な光沢は、決して強く主張せず、あくまでも奥ゆかしく。
ブラックにおいては、その織りの密度と反射が絶妙に作用し、光の角度で深紺にも見えるほど。
それは、静かに呼吸するような“黒”です。

■ ジャケットではなく、スーツとして
この生地は、単体のジャケット用としてはお勧めできません。
その理由は、「光沢」と「質感」。
しなやかでエレガントな反面、カジュアルな抜け感には乏しく、
セットアップとしての構築美、つまりスーツとして完成された時にこそ真価を発揮します。
フォーマル、ビジネス、式典、そして大切な節目。
あらゆる“特別な瞬間”にふさわしい黒が、ここにあります。
■ 「黒」を選ぶという美意識
派手さのない、誠実な装い。
ゼニアのトロフェオにしか出せない、深い黒の気品。
この黒は、着る人の内面を映します。
「控えめに、しかし揺るぎなく」。
そんな一着をお求めの方に、心からおすすめしたい生地です。